
妊娠しても、気分転換にコーヒーや紅茶を飲みたいと思うもの。一般的に、妊娠中はカフェインを控えた方がいいと言われていますが、少しもカフェインを摂ってはいけないのでしょうか?
今回は妊娠中のカフェインって本当にダメなのか、どんな影響があるのか、摂取量についても解説します。妊婦さん、妊娠を予定している方の参考になればと思います。
そもそもカフェインってなに?
カフェインという言葉を知っていても、詳しくご存じない方がほとんどだと思います。そもそも、カフェインとはどういうものなのでしょうか?
カフェインとは有機化合物の1種で、興奮作用があると分かっており、精神を刺激する成分の1つとして世界中で用いられています。よく、朝起きてすぐに濃いコーヒーを飲むと、気持ちがシャキッとしますよね?その他にも、利尿作用や覚醒作用、自律神経の働きを高めたり、集中力をアップさせる…など、さまざまな作用があります。
ただ、カフェインは健康な大人の場合、摂取後3~4時間程度で体外に排出されるため、体の中に蓄積される心配はありません。また、同じ量のカフェインを摂取しても、健康状態や体重などにより感受性はさまざまだと言われています。
カフェイン入りの飲み物は実はたくさん

そんな、さまざまな作用があるカフェインですが、実はカフェイン入りの飲み物はわたしたちの周りにたくさんあります。カフェイン入りの飲み物と聞いてまっさきに思い浮かぶのがコーヒーではないでしょうか?
ほかにも、緑茶、紅茶、ウーロン茶、ほうじ茶、コーラ、エナジードリンク、栄養ドリンク、ココア…などが代表的なところです。
ただ、コーヒーや紅茶にはカフェインが入っていることが広く知られていますが、コーラや栄養ドリンクなどに含まれていることは意外と知られていません。
妊娠中、授乳中の方は大量に摂取しないよう、気を付けていただきたいです。
カフェインを含む代表的な飲み物についてのカフェイン含有量の目安は次のとおりです。
- コーヒー 60mg/100ml
- 紅茶 30mg/100ml
- エナジードリンク 32~300mg/100ml
- せん茶 20mg/100ml
http://116.91.128.18/factsheets/index.data/factsheets_caffeine.pdf(食品安全委員会
ちなみに、カフェインは飲み物以外にも含まれています。たとえば、板チョコ一枚には40~60mgも含まれているため、チョコを食べながらコーヒーを飲んだりすると、カフェイン摂取量が意外と多くなるので要注意です。
妊娠中のカフェインがよくない理由

妊娠中はカフェインはダメということは有名な話ですが、実際、妊娠中にカフェインを摂るとどういう悪影響があるのか見ていきましょう。
流産のリスクが高まる
アメリカのある研究によれば、1日当たりのカフェイン摂取量が200mgの妊婦さんと全くカフェインを摂らない妊婦さんを比べると、流産リスクが2倍になることが分かっています。もちろん、コーヒーだけではなく紅茶などでカフェインを大量に摂った場合も、流産リスクが高まるそうです。
胎児の発育不良
また、カフェインを摂ると胎盤の血流が悪くなり、胎児の発育不良につながります。その結果、赤ちゃんが低体重児となり、健康や発育に悪い影響が及ぶことも分かっています。
妊婦さんの体調不良
妊娠中のカフェイン摂取は赤ちゃんに悪影響が及ぶだけでなく、妊婦さん自身にも、貧血や不眠、頭痛などの体調への悪影響が及ぶ可能性があります。
妊娠中のカフェインの摂取量の上限はどのくらい?

では、妊娠中は一切カフェインを摂ってはいけないのでしょうか?結論はNOです。
実は妊娠中カフェインを全く摂ってはいけないということはありません。カフェインだけでなくどんな食べ物や飲み物でもそうですが適量が大切です。
WHOのガイドラインによれば、1日に1~3杯程度のコーヒーなら飲んでも問題ないとされています。
妊娠中、一切カフェインを摂らないとなると逆にストレスになってしまうため、カフェイン80mg程度、コーヒーで言うと、1~3杯程度なら気にせず、ストレスを溜めないよう工夫しましょう。
よく聞く「デカフェ」「カフェインレス」「ノンカフェイン」ってなに?
最近、デカフェ、カフェインレス、ノンカフェインなどの飲み物が増えていますが、それぞれどういうものなのか、詳しく解説してみましょう。
デカフェ
デカフェとはカフェインを含む飲み物や食べ物からカフェインを取り除いたもの。
ただ、日本ではデカフェの表記に基準が設けられておらず、EUの基準で言うと、インスタントコーヒーなら0.3%以下、コーヒー豆だと0.2%以下となっています。
カフェインレス
カフェインレスはカフェインの含有量が少ないものを指します。日本ではカフェインを90%除去したものを表記すると決められています。
ノンカフェイン
ノンカフェインとは原材料にカフェインが含まれていないものを指します。
たとえば、麦茶、タンポポ茶、ルイボスティー、黒豆茶、よもぎ茶…などがその例です。
つまり、ノンカフェインには全くカフェインが含まれておらず、デカフェやカフェインレスには少量のカフェインが含まれているということ。
ただ、わが国ではデカフェの基準がはっきり決められていないので、デカフェ=カフェインレスと考えてよさそうですね。妊娠中や授乳中のママさんは商品表示を確認した上で飲むようにしてください。
まとめ
妊娠中のカフェインって本当にダメなのか、気になる摂取量や影響などをまとめてみました。
まとめると、
- 妊娠中のカフェインは少量であれば問題ない
- 大量に摂ると流産や胎児の発育不良、出産後の成長に悪影響、妊婦さんの体調不良…などのリスクがある
- 1日1~3杯程度のコーヒーなら問題ない
ということが分かりました。
妊娠中は体重が増え体型が変わってしまい、以前のように自由に動けなくなったり、精神的に不安定になったりと、ストレスが溜まりがちです。
そんな時、全くカフェインを摂ることができないと、ますますストレスが溜まってしまいますよね?大量に摂るのは問題ですが、少量であればうまくカフェインを利用することでストレス発散、リラックス効果が得られます。
また、最近ではカフェインレスコーヒーなども売られているため、そういったものを飲むのもおススメです。元気な赤ちゃんの顔を見る日を楽しみに、うまくカフェインと付き合いながら、素敵なマタニティライフを過ごしてくださいね。